プラスチック成形
HEAT&COOL 成形・金型とは
我々は、成形上の諸問題を金型で改善することを提案します。
成形業界を半世紀以上煩わしてきたウエルドライン。この問題を解消するために考案され
た技術が、HEAT&COOL 金型です。(2000 年)
金型表面を150 度前後まで加熱することにより、樹脂の流動性を向上させ、樹脂の合流部
の硬化を遅らせることにより、ウエルドラインを見えにくくすることに成功しました。
加熱はボイラーから供給される蒸気(媒体温度180 度)、冷却はクーリングタワーから
供給される水(媒体温度30-35 度)を、同一通路を使い、加熱・冷却を繰り返します。
同一媒体通路を使用することにより、スムーズな加熱・冷却を実現することができます。
金型表面を加熱・冷却することにより、付加価値のある成形品を得るための技術です。
金型やコントローラは所詮手段にすぎません。そこから生み出される付加価値のある 成形品こそが目的であり、それを実現するために、我々はお客様をサポートします。
HEAT&COOL 金型
製品形状が2D であれば、媒体通路が直線でも温度分布は一定に保つことができます。
しかし製品形状が3D になると、媒体通路が直線では温度分布がばらつき、
転写ムラ(色ムラ、光沢ムラ)が発生します。
これを解消するために、キャビティ面を2分割して、3D 面に沿った媒体通路を形成する
ことを考案しました。
これにより、冷却工程での温度分布が均一になることにより
サイクルが向上し、安定した成形品を得ることができるようになります。
しかし、アイデアはできても、どうやってこの複雑形状を加工するのか。
この課題を解決したのが、㈱牧野フライス製作所が開発した「空中多面金型加工装置」
通称「回転君」です。

